「アルゴを見るなんて聞いてないぞ」
「予定に無かった」
「なぜ見たんだよ」
「とある事情。としか言えない」
「面白かった?」
「面白かった。009とかQのグダグダ感はいったい何だったのだろうか、と思えるぐらい面白かった」
「ひ~」
かっこいい §
「ストーリーは、要するにカナダ大使公邸にかくまわれている6人をイランから脱出させる話だが、現地に居る奴だけじゃなくて、脱出させられる奴らも、カナダ大使も、本国で支援している連中も、ダミーの映画会社造って支援している人も、みんなかっこいい。そこはいいね」
「総力戦でやっているわけだね」
「特にトリックを使って逃がそうという筋立てが良い。敵を倒す映画より、こういう映画の方が楽しいよね」
主役メカはジャンボです §
「離陸するジャンボ。追いすがろうとするパトカー。凄く燃えるね主役メカはジャンボでいいじゃないか」
「なんで?」
「ただの亜音速民間機でも、パトカーなんぞ圧倒する速度が出るし、空だって飛べるぞ」
「ひ~」
アルゴとは何か §
「1980年という設定。アルゴは神話ではなく宇宙の彼方に行く宇宙船の名前という作中の台詞からして、アルゴはStar Blazersと思っていいだろう」
「えー」
「日本での放映は1974年だが、アメリカでは1979年が最初なので、タイミング的にピッタリだ」
「ビジュアルはむしろスターウォーズだよ」
「そうだ。ダミー映画の中身はスターウォーズだが宇宙船の名前およびタイトルはStar Blazers経由と思っていいだろう」
最後の猿の惑星 §
「この作戦を思いついた切っ掛けはTV放送されていた最後の猿の惑星」
「そういう時代なのか」
「1973年の映画だからやや古い。しかしTVで注目もされないで放送されているのは、そういう時代感覚だろう」
まとめ §
「楽しかったのでOKだ」
「こういう映画でいいのか?」
「いいぞ。文句は無い。怪獣映画よりこういう映画は好きだぞ」